Rclone~最強クラウド管理アプリ~
Rcloneとは?
オープンソースのクラウド管理アプリ。クロスプラットフォームかつ対応サービスが豊富で、おまけに本体のインストール不要という至れり尽くせりな仕様。
基本的な使い方手順
設定ファイルの作成
cmd.exeを起動し、rclone.exeのあるディレクトリで《rclone config --config=".\rclone.conf"》を入力
※注:デフォルトでは同階層にrclone.confがある場合はそちらを、無い場合は%AppData%\rclone\rclone.confを参照する。
なお、参照先はconfig pathで確認できる。
設定ファイルの暗号化
デフォルトの設定の場合、以下で行う各クラウドとの連携の認証情報等は暗号化されるものの、設定ファイル自体が盗まれた場合は他者による利用を許してしまう。
この手順を踏んで必ず暗号化すること。
GUIの活用
Rcloneは試験的な要素としてウェブベースのGUIを提供している。コマンドラインでの操作が苦手な方は以下の手順で有効にされたい。
- webui.vbs(自作vbs)をrclone.exeと同階層に配置
- DLしたvbsを起動し、【設定ファイルの暗号化】の項で設定したパスワードを入力
- 黒い画面が一瞬表示され"Password incorrect"と言われるので、ここでvbsを終了してCtrl+Vで128字の英数字が表示されるのを確認
- vbsをメモ帳等で開き、上記文字列を1行目のhash = "《ここ》"に入力後上書き保存※[1]
- 再びvbsを起動し、正しいパスワードを入力するとRclone WebUI※[2][3]が自動的に立ち上がる※[4]
※補遺
- [1]ハッシュ化したパスワードの設定後、2行目の《True》を《False》に変更推奨
- [2]WebUIにおけるUsernameおよびPasswordはどちらも《gui》
- [3]誤ったパスワードでWebUIを起動した場合、Configsの内容は表示されず、新たに追加することもできない;誤入力の場合はバックグラウンドプロセスの《Rsync for cloud storage》をキルして再度実行されたし
- [4]既に実行済の場合、ここからアクセス可能
クラウドとの連携
Case1:CLIを使用
対応サービスはこちら。リンク先のconfigをクリックすると設定方法の解説に飛べる。
よく使いそうなもの:
Case2:GUIを使用
- Rclone WebUIのConfigsタブから、左上の《Create a New Config》をクリック
- 以降は指示に従って必要事項を入力
ローカルへのマウント
事前準備
- WinFspのインストール
CLIベースのマウント(推奨)
- mount.vbs(自作vbs)をrclone.exeと同階層に配置
- 【GUIの活用】の手順2~4と同様にしてハッシュ値を上書き
- 再びvbsを起動し、正しいパスワードを入力すると先に進めるので、指示に従って入力
- C:\(登録したremote名)にマウントされる※[1]
※補遺
- [1]アンマウントは未実装;必要の際はバックグラウンドプロセスの《Rsync for cloud storage》をキルされたし
GUIベースのマウント※[1]
- 【GUIの活用】の手順1~5と同様にしてRclone WebUIを起動
- Mountsタブから、左上の《Create new mount》をクリック
- 【クラウドとの連携】の項にて設定したremote名を《fs》に入力し、右の《Open》をクリック
- 新たに《Mount Point》のタブが現れるため、ローカル上の任意※[2]のディレクトリを入力
- 《CacheMode》や《(Dir|File)Perms》※[3]に間違いがないか確認し、良ければ右下のCreateをクリック
※補遺
- [1]GUI自体が試験的機能のためか、CLIベースと比較して少々不安定
- [2]ドライブレターへの割当も可能だが、非推奨
- [3]CLIと異なり、パーミッションは10進表記のため注意;(e.g.)rwxrwxrwx -> 0o777 -> 0d511
補足情報・資料等
- rclone syncでファイルを同期できるが、双方向の同期はできない模様
- GUIについて
- パーミッション関連
- マウント時のキャッシュ
戻る